
不動産売却時の価格はどう計算する?相場や計算方法も詳しく紹介
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不動産を売却する際、「いくらで売れるのか」「価格はどのように決まるのか」といった疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。不動産の価格や相場は誰にとっても分かりづらいものです。しかし、計算方法を知ることで、ご自身でもある程度目安を把握できます。この記事では、不動産売却価格の仕組みや計算方法、公的データの活用法、相場を理解する際のポイントまで、分かりやすく解説します。価格の目安を知りたい方や売却準備を進めたい方は、ぜひ参考になさってください。
不動産売却価格の基礎を知る
不動産を売却する際には、「売り出し価格」と「成約価格」という二つの価格の違いを理解することが大切です。
「売り出し価格」は売主が設定する価格であり、あくまで希望額として掲示されています。一方、「成約価格」は実際に売買が成立した価格であり、実勢の取引価格として信頼性が高いため、相場を見る際にはこちらが基本的な参考になります。
具体的には、国土交通省の不動産情報ライブラリなどを利用して、類似物件の成約価格を㎡単価で確認し、自身の物件の㎡数を掛けて実勢価格の概算を算出する方法があります。たとえば、成約㎡単価が10万円で面積が100㎡なら、10万円×100㎡=1,000万円という見方です。ただし、土地の形状や立地、建物の築年数・状態など個別事情による変動も多いため、あくまで目安として考えてください。
次に、土地・一戸建て・マンションの成約価格と売り出し価格の平均的な割合についてです。一般的に成約価格は売り出し価格の90%前後になることが多いとされますが、物件の種類や市場動向によって異なるため、参考程度に留めるのがよいでしょう。
以下に、主な査定方法である「机上査定(簡易査定)」と「訪問査定」の違いを表でまとめました。
| 査定方法 | 特徴 | 精度と時間 |
|---|---|---|
| 机上査定 (簡易査定) | 物件の基本情報(所在地・面積・築年数など)のみで算出 | 概算価格:短時間(数分〜3日)で結果が得られます |
| 訪問査定 | 現地の立地、形状、建物の状態、周辺環境などを担当者が確認 | 精度が高い:1週間程度かかりますが、実勢に近い価格を提示 |
例えば、机上査定は早く価格の目安を知りたい段階に向いており、訪問査定は具体的な売却活動を始める段階や、より現実的な価格を把握したい場合に適しています。いずれも無料で依頼できることが一般的ですが、訪問査定は現地調査を伴うため、日程調整や詳細な資料の準備が必要です。
正確な売却価格を設定するためには、両者の違いを理解し、目的に応じて使い分けることが重要です。まずは机上査定で概算をつかみ、売却を確実に進める段階では訪問査定を依頼するのが堅実な流れになります。

さまざまな計算方法で価格を算出する
不動産のだいたいの売却相場を知りたいとき、具体的な数式を使って目安を計算する方法があります。ここでは誰でも理解しやすい3つの計算手法をご紹介します。
まず、固定資産税評価額を使った簡易な算出式です。土地の場合は「評価額÷0.7×1.1〜1.2」、建物の場合は「評価額×1.4」が目安として用いられます。このような式は、公示地価の7割程度となっている評価額から、市場での売却価格に換算する際に役立ちます(例:土地なら評価額÷0.7×1.1、建物なら評価額×1.4) 。
次に、購入価格と築年数を使った相場推定です。購入時の価格に、築年数に応じた下落率を掛けて現在価格を推定する方法です。たとえば「購入価格−(購入価格×築年数に応じた下落率)」という形で、経年劣化による価格減少を反映する計算手法が用いられます。
また、より専門的な査定手法として「取引事例比較法」「原価法」「収益還元法」があります。これらは評価対象の物件の性質に応じて使い分けられます。例えば、周辺の実際の取引価格から相場を導くのが取引事例比較法、建て替えるときにかかる再調達原価から築年数による経年減価を引くのが原価法、賃貸収入など将来の収益に着目して価格を求めるのが収益還元法です 。
以下に、それぞれの手法の特徴を整理した表を示します。
| 手法 | 使う主な対象 | ポイント |
|---|---|---|
| 固定資産税評価額を基にした簡易計算 | 土地・建物 | 評価額から売却目安を算出しやすい |
| 購入価格と築年数による推定 | 中古住宅など | 経年による価値の低下を反映する |
| 専門的な査定手法(三大法) | 一戸建て・土地・収益物件 | 物件の特性に応じて正確な査定が可能 |
このように、手軽な式から専門的な理論まで、目的や物件の種類に応じて使い分けることができるのが不動産価格算出の魅力です。

公的データとオンラインツールを活用する方法
ご自身で不動産の売却価格や相場を調べたい方には、信頼性の高い公的データやオンラインツールの活用がおすすめです。以下に、主要な3つの方法をわかりやすくご紹介します。
| 手段 | 利用内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 不動産情報ライブラリ(旧・土地総合情報システム) | 地価公示、都道府県地価調査、成約価格などを地図上で同時表示 | スマートフォン対応、重ね合わせ表示で多様な情報を比較可能 |
| レインズマーケットインフォメーション | 地域別・築年数別の成約事例を確認 | 成約価格を比較してエリア・築年数ごとの相場を把握 |
| 固定資産税評価証明書 | 公的評価額を取得 | 査定の裏付けや費用計算の基準として活用 |
まず、「不動産情報ライブラリ」は国土交通省が運営する無料のWebGISシステムで、地価公示、都道府県地価調査、成約価格(過去の取引事例)に加え、周辺施設や防災情報、都市計画などを地図上で重ねて確認できます。地図表示機能により、視覚的に情報を整理でき、スマートフォンからも利用しやすくなっています 。
このシステムは、以前の「土地総合情報システム」が2024年3月末に廃止され、翌4月から機能を拡充して「不動産情報ライブラリ」としてリニューアルされたものです 。具体的には、取引価格や地価情報だけでなく、防災リスクや都市計画情報も重ねて表示できるようになり、より多様な視点で相場を把握しやすくなっています 。
次に、「レインズマーケットインフォメーション」は、地域別や築年数別の成約情報を確認できる重要なツールです。これにより、売却を検討している物件と同じエリア・築年数のリアルな成約事例に基づき、相場を比較・把握することが可能です。ただし、レインズは宅地建物取引業者向けのシステムであり、一般の方は直接アクセスできないことが一般的です。
最後に、「固定資産税評価証明書」は、市区町村役場などで取得できる公的書類で、固定資産税評価額(公的評価額)を確認できます。この評価額は市場価格とは異なりますが、公示価格の約70%、路線価の約80%が目安とされ、公的視点での価値を知るうえでの参考になります 。売却価格の査定や諸費用の計算の際に、この評価額を裏付けとして活用することで、説明に説得力が生まれます。
これらの方法を組み合わせることで、客観的かつ多角的に不動産の相場を把握できます。不動産情報ライブラリで広域の傾向をつかみ、レインズマーケットインフォメーションで近い条件の成約事例を確認し、固定資産税評価証明書で公的評価を補強することで、ご自身での調査精度を高められます。

相場把握における注意点とポイント
不動産の価格相場はあくまでも目安であり、個別の事情によって大きく変動することをご理解いただくことが大切です。たとえば、物件の状態や立地、築年数、間取りなどが異なれば、同じ地域・面積でも成約価格は変わってきます。不動産の売り出し価格と成約価格の差にも注意が必要で、売却を検討する際にはその違いをしっかりと押さえておきましょう。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 売り出し価格と成約価格の差 | 物件の種類によって差異あり(例:土地は売り出し価格の約93%、戸建ては約80%、マンションはほぼ同等) |
| 参考事例との相違 | 駅距離や築年数、間取りなどが異なる事例を参考にすると、精度が低下する場合あり |
| 相場の変動要因 | 季節や景気、市場の需給状況によって相場が変動することに注意 |
まず、「売り出し価格」と「成約価格」は異なるものであるという点にご留意ください。たとえば、土地の場合は売り出し価格の平均約93%、戸建てでは約80%、マンションはほぼ同等となる傾向があります。これは、売り出し価格が希望価格であるのに対し、成約価格は交渉や個別条件によって決まる実際の価格だからです。
また、類似の事例を参考にする際には、自分の物件との条件の違いに注意が必要です。例えば、駅からの距離や築年数、間取りや周囲環境の違いによって価格に差が生じます。実際に、駅から遠い物件は価格が低くなる一方で、築浅物件は高くなる場合もあり、複数の要因が複雑に絡んで価格形成されます。
さらに、季節や景気、市場の需給状況などの外的要因によっても売却時期や価格水準は変化します。一般に春は取引が活発になり価格が上昇しやすく、一方で夏季や年末年始は需要がやや落ち着き価格が下がる傾向があります。こうした要因を認識した上で、売却のタイミングや価格設定を検討することが重要です。
まとめ
不動産を売却する際には、価格を正確に把握することがとても重要です。売り出し価格と成約価格は異なり、土地や一戸建て、マンションごとに市場の動きも異なります。公的なデータやオンラインの情報ツールを活用し、査定方法の違いを理解しながら、ご自分の物件に最適な価格の目安をつかみましょう。ただし、計算で導き出した価格はあくまでも参考であり、立地や現物の状態、さらには時期や景気によっても変動するものです。正しい知識をもとに冷静に対応することが、後悔しない売却につながります。
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